「っはっははは!!」

「ちょっと!そんなに笑わないでよ!すっごく肝が冷えたんだから!!」

医局長も!!

昼休憩

しるふは、看護師の飯田莉彩と神宮寺とともに少し遅めの昼食をとっていた

高らかに響く莉彩の笑いの所以は、もちろん先ほどの海斗とのやりとり

最近のしるふの日課は、仲良くなった莉彩に海斗の愚痴を言うこと

時々神宮寺が加わり、しるふの不平不満を楽しそうに聞いている

「今日も朝一番、鬼って叫んでたわね」

医局の日常となり始めたしるふの絶叫は、今朝もまるで朝六時のラジオ体操のように響いていた

「だって黒崎先生鬼なんですもん。ずるいと思いませんか!?あれで口だけだったら指導医交代とか考えるのに!!ちゃっかり実力も伴ってるって、しかも言ってること全部正論!!」

しかも少しずつ自分の能力が上がっているのを実感できているのだからさらに

絶対、絶対、いつか越えてやる…!!

海斗が鮮やかに処置するたびに、その差を知る度にそう思う

「でも、立花先生がなんだかんだ言いながら黒崎先生と仲良くやってるのは、本当うれしいわ」

海斗がちゃんと指導しているということも