「…なんか、黒崎先生動き違いません?」
鮮やかなシュートにおー、と歓声を上げた後、園田が隣のしるふを振り返る
「そりゃさ、彼女が他の男とデートするとか言ってるんだもん、少しは本気になるよ」
そういうところ海斗も大人げないよねー
けらけらと笑うしるふからはまったく驚きがうかがえない
「…立花先生、狙ってました?」
「まさかー。海斗が大人げないだけだよ」
私はただ優勝賞品の半年間食堂半額券が欲しいだけ
とか言いながら、黒崎海斗を動かせるのは、立花しるふだけだとERメンバーは知っている
あの黒崎先生を転がすとか、さすがだな、
と感嘆交じりにしるふを見つめていた園田の耳に短いホイッスルの音が響く
2-2
どうやら嶌田がゴールを決めたらしい
立花先生ー、見てましたー?とうれしそうに手を振っている
せっかくだから
と笑顔で小さく手を振り返しておく
「たまにはさ、本気になってもらわないとね」
柵に頬杖を突きながらつぶやいた言葉は、隣に居た園田と神宮寺にしか聞こえなかった
鮮やかなシュートにおー、と歓声を上げた後、園田が隣のしるふを振り返る
「そりゃさ、彼女が他の男とデートするとか言ってるんだもん、少しは本気になるよ」
そういうところ海斗も大人げないよねー
けらけらと笑うしるふからはまったく驚きがうかがえない
「…立花先生、狙ってました?」
「まさかー。海斗が大人げないだけだよ」
私はただ優勝賞品の半年間食堂半額券が欲しいだけ
とか言いながら、黒崎海斗を動かせるのは、立花しるふだけだとERメンバーは知っている
あの黒崎先生を転がすとか、さすがだな、
と感嘆交じりにしるふを見つめていた園田の耳に短いホイッスルの音が響く
2-2
どうやら嶌田がゴールを決めたらしい
立花先生ー、見てましたー?とうれしそうに手を振っている
せっかくだから
と笑顔で小さく手を振り返しておく
「たまにはさ、本気になってもらわないとね」
柵に頬杖を突きながらつぶやいた言葉は、隣に居た園田と神宮寺にしか聞こえなかった

