あの時とこれからの日常

「だっから!!度の面下げて立花先生を口説いてんのよ!!」

顔洗って出直してきなさい!!

ねえ!!立花先生!!としるふに同意を求めると

「…いいよー」

「へえ?」

にこにこと返事をするしるふを思わず二度見する

「まじっすか!!!よっしゃ!!!来たこれ!!!」

パチン、と島田の指から乾いた音が響く

と、

「いでっ!!」

背後からボールが直撃する

背中を抑えて振り返ると

「あー、悪い悪い、手が滑った」

全く悪びれる様子のない海斗がころころと転がったボールを拾い上げていた

「…絶対わざっとすよね、黒崎先生」

胡乱気に睨み付けると

「んなわけないだろう。手が滑ったんだって」

ほけほけと真顔で海斗が繰り返す

いや、絶対うそだ