あの時とこれからの日常

立ちあがるしるふを莉彩が驚いたように仰ぎ見る

「大丈夫、大丈夫」

じゃあ、これから待ち合わせだからお先でーす

ひらひらと手を振って去っていくしるふの背を

海斗への同情とともに見送った


次の日

昼食の席には、莉彩としるふと園田と、そして珍しく海斗の姿があった

構図としてはしるふの隣に園田

園田の向かい側に莉彩、その隣が海斗だ

「あ、そうだ黒崎先生」

五目焼きそばを食べていたしるふがふと箸を止め、向かい側の海斗に視線を送る

対する海斗は、ほんの少しだけしるふに視線を送る

「園ちゃんと同期たちとの飲み会、行ってあげてくださいよ」

可愛い後輩のお願いじゃないですか

ぴたりと海斗の箸が止まる

「昨日断ったはずだが」

「一回でいいですから、行ってあげてくださいって。それできっと同期の人たちも満足しますから」

ねえ?園ちゃん

「え、あ、はい」

こくこくと小さくうなずく