「そういえば、姫乃ちゃんは何組?」

「えっと、2年2組です」


「そうなんだ、俺は3年5組だよ」

「3年5組って…あのハゲで有名な…!」

「そう。新藤のクラス」


新藤先生は学校内で
最年長の理数系の先生であり

『頭のてっぺんと数学の才能がピカ一な男』

と言うキャッチフレーズが
陰ながらつけられている


「あいつ最近また頭が剥げてきてさ、授業中やたらテカるの」

「あははっ」


帰り道、シンさんは色々な
面白い話をしてくれた


しかも、よくみると
顔も凄いかっこいい


―ユイが半年も惚れていた理由が

ちょっとわかるかもしれない