水辺には不思議なものが沢山浮き沈みしていた。 どうやら水の上の生物が使って捨てた道具のようだった。 その中の一つに手鏡があった。 長らく川の中に浮いていたせいか、映る顔は妙に間延びしていたけれど、初めて私は私を知った。 私が水の上の生物を好きなのは、魚よりも彼らの方が私に似ているからだと分かり、嬉しくなって水面を飛び跳ねた。