声にならない悲鳴。 脂ぎった顔が見る見るうちに青ざめ、驚愕し、恐怖へと変わり出す。 「ぼ、ぼぼぼ、僕、あ、あの」 男は上下左右に目まぐるしく視線を泳がせ、頭を掻き毟りベッドから離れた。 脇に脱ぎ捨てた汗まみれの服を拾い上げる。 私の動きを視界の端に捉え、それらをめちゃくちゃに着けて行く。 化け物を見るような目つきだった。 最後に「うひゃ」と鳴き声を上げた男はガチャガチャ扉を乱暴に開くと、走り去って行ったのだった。 私はベッドの上から男を眺めていた。