深淵に棲む魚



 男が私の首下にぶよぶよした腕を回した。

 男の指先が、露わになった私の皮膚をなぞり始める。


 男の息が次第に荒くなる。

 泣いているのか笑っているのか、そんな顔で唇を小刻みに震わせ、右目を激しく痙攣させながら、男の人差し指と中指だけが、交互に私をなぞり下へと下へと下りて行った。



 私は、目を閉じた。

 いつもの、あの映像が浮かぶ。