「ど、どうしたの? 入って」 男はすっと背後に回り、まるで獲物を逃がすまいと拳銃でも突き立てるように、私を部屋へ急かした。 何故だか、男は初めから焦っていた。 私を逃がすまいと、ずっと神経を研ぎ澄ませている。