「なるほどねぇ。そんでもって、身投げして、結局ほんまもんの化けもんになっちまったわけか」 「不憫だねぇ」 空気が湿り、漁師たちはほんの一瞬、人魚を憐れんだ。 流れを破ったのは、厳つい顔の漁師だった。 「それはそうと、さっき旦那が人魚に渡した黒い丸薬は、やはり毒なんですかい?」