徐に袖の内から二粒の黒い丸薬を取り出し、祈祷師は言いました。 「この毒は、時をかけてじわりと効いて行きます。共に寄り添い死ねば、この世の苦しみから解放されるはずです。永遠に続く世の理の歯車のどこかで、いつの世か、あなたと私が交わる日も来るやもしれません」 驚き、また首を振る娘を真っ直ぐに見返して、祈祷師は微笑みました。 「私もまた、あなたと同じなのですよ」