深淵に棲む魚



泥や汚れを落とした娘の、長く緩やかな髪は金の糸のようで、肌は白く透き通り、瞳は空の色に似ていました。

村人たちが「こんな醜い娘を見たことがない」「化けもんじゃないか」と影口を叩いたその姿を、祈祷師は心底美しいと感じたのです。



娘は異国の言葉で何事かを呟き、すっと祈祷師の三味線を指差しましたが、残念ながら祈祷師には分かりませんでした。



「あなたも三味線を弾くのですか?」と尋ねる祈祷師に、娘は哀しそうな瞳で首を振りました。