桃華の話を聞くことだった。 俺が桃華の話を聞かないなんて出来るはずがなかった。 ましてや、誰だかわからない男と2人きりにして置いていくなんて出来ない。 俺は黙って桃華の言葉を待つ。 扉の向こうでは、桃華がためらっている気配がする。 何を迷っているのかは分からないけれど、桃華が必死に俺に何かを伝えようとしている。 そしてついに、桃華がゆっくりと口を開いた。