「簡単だよ。俺がまず桃華を弱らせる。それで2人の仲が歪みだしたら成実、お前が無理矢理にでも先生に負い目を作れ。」

博人に恐怖を感じた。
まるで本当の悪魔みたいだ。

でも、私だってどんなことをしてでも先生を手に入れたい。

「分かったわ。状況はメールでやり取りしましょ?それじゃ、作戦開始!!」

私がそう言って手を差し出すと、博人は

「了解!!」

と言って握手してきた。


他人にどんなに卑劣で極悪人だと言われても、私は絶対に諦めない。

だって、あんな苦しい過去を繰り返したくはないから・・・。