「一緒にいこう」と
 あの頃、そう言えば必ず
 誰かと手を繋げた
  簡単だった

なにも疑わず、
 そこにある笑顔と言葉を
 鵜呑みにしていれば良い世界だった



きづけばもう
そんなセカイなど、
忘れ去られてしまって。



「一緒にいこう」と
 声をかけて振り向けば、ほら




     そこにあるのは
   『立入禁止』の看板だけ