駅前に着いた私。
土曜日のせいなのか、人が多い気がする。
時計を見ると、まだ10分前。
なんか一人はりきってるみたいで恥ずかしい。
ふーっと溜め息をつく。
私、男の子への恐怖心で夏生くんともあんまり話せないのに―…
こんな私といて夏生くんは楽しめるのかな…
夏生くんを嫌な気持ちにさせるだけなんじゃないかな…
モヤモヤとそんなことを考えていた時。
「―…おはよう。」
後ろから、声をかけられた。
少し違和感を感じながらも声の方へ振り向くと、そこには―…
「……何で?」
―…何で高橋くんがいるの!?
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