―…悩んだあげく、私は白いワンピースにピンクのパンプスで行くことにした。 「やー…瑛未、可愛い!デートみたい♪」 冗談っぽくからかうお母さん。 これでも42歳っていうとこが若作りを感じる。 「…いってきます。」 「いってらっしゃーい!」 玄関のドアを開ける私に、笑顔で手を振るお母さん。 一応、手を振り返して駅前へ向かった。 .