顔を冷たい水で洗い、リビングへ向かった。 屋には、朝ご飯を作るお母さんの姿。 「…おはよう。」 「瑛未、おはよう。今日は早いんじゃない?」 「……ゆいと買い物行く約束してるから。」 「そうなの?あんまり無駄使いしないようにね。」 ―…あーあ…嘘ついちゃった… 本当はゆいじゃなくて、男の子と行くんだよ…… お母さんが作ったご飯を食べている間、ずっと気が重かった。 .