「………」
女の子だし、突然の雷にびっくりしたんだろう。
オレにしがみつく福永瑛未は、小刻みに震えている。
「……瑛未ちゃん?」
「…………」
反応はなし。
「………瑛未?」
勇気を出して、ちゃん付けをしないで言ってみた。
結構思いきったことしちゃったかも。
「…あっ…ごめんね!」
オレの声に気付いて離れようとした時に、再び雷がなった。
「……っ!!」
またまたオレの腕の中に戻ってきた。
「……雷、怖い?」
「……うん…ごめんね?」
コイツ、小せぇな。
細くて、力を入れたら簡単に折れてしまいそうだ。
.

