「…オレは別に大丈夫だって!!瑛未ちゃんの方がヤバいでしょ?」



再び福永瑛未を傘の中に入れた。


―…何気にオレら近くね?


でも、こんなくだらないこと気にしてんのってオレだけなんだろうな…



「……私帰る!!」



妄想の世界に突入したオレの横で福永瑛未は帰ろうと走り出す。



「え…送るよ。」



オレも福永瑛未の後を追った。


そして、傘を持ってない福反対の手で福永瑛未をつかむ。



なのに―…



「……や…っ…」



そんな細い体のどこにあったのかというくらいの強い力でオレの手は振り払われてしまった。




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