『勇雅からアド聞いちゃった♪
デートは、土曜の朝十時に駅前で待ち合わせね☆
来るまで待ってるから!!』
メールを読み終えて、落胆する。
―…来るまで待ってるからって………
遠回しに絶対来いって言ってるのと一緒じゃん!!
――…ゴツン
倒れ込んだ私は目の前にあった机に頭を打ちつけてしまった。
「……瑛未たん?」
「……ゆいー…どうすればいいのかなー……」
落ち込む私に目の前のゆいは、『うーん』って首をかしげてる。
―…どうしよう…
窓の外に目をやると、真っ黒い雲が空一面に広がっていて、私の気持ちみたいに見えた。
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