―…福永瑛未の眉間にシワをよせた顔は、どう見ても嫌がってる顔だろ。


…気付けよ。


だんだん夏生に対してイライラしてきたオレは、夏生を睨む。


「嫌がってんじゃん。やめろよ!!」


夏生は、オレとは対称的なきょとんとした表情。



「…何怒ってんの？」


―…怒る？



「オレが瑛未ちゃんと友達になるのが嫌なの？勇雅には関係なくね？」


「別に…」


「じゃー問題ないよね!!ねー、瑛未ちゃん♪」


「いや、問題はあるだろ。」


福永瑛未に同意を求めて、『ねーっ』と笑う夏生。



確かに、夏生の言う通りだ。


今のオレは柄にもなく夏生の瑛未ちゃんに対する態度にイライラしてる。


別に仲良くしてほしくない訳じゃない。


でも、何かモヤモヤがあるような気がするんだ。


いつもは夏生の女関係に興味ないから口は挟まないのに。



オレが知ってる言葉じゃ言い表せない、何かがオレを動かしてる。




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