あっけなく降参した私は、高橋くんに話した。
小さい時のトラウマで男の子に恐怖心を抱いていること。
触れられると気絶してしまうこと。
高橋くんは、よっぽど聞きたかったらしくマジ顔で聞きながら、たまに爆笑。
「…なんだ。」
―…話終わった後の高橋くんの第一声がこれ。
しかも笑いすぎて、涙目になってる顔でそう言った。
「―…?」
なんだって酷くない?
私は、こんな自分すっごく気にしててコンプレックスなのに!!
やっぱり話なすのやめといた方がよかったかも。
そんな私に、高橋くんは――…
「オレにとっては数学とかより超簡単なんだけど。」
そんなこと言われても、全く意味が分からない私はポカーンとした表情。
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