そして、次の日。


昨日約束した通り、あの子が持って来てくれるといいんだけど。


今になって切る時、何か言いかけてたような気が……


「携帯間違えたの?バカだなぁ…勇雅は。」


「うるせぇ。」


おちょくるような夏生に少しイラッとする。


―…大体、お前が話せってうるせーから昨日の経緯を話したんじゃねーか。



「相手もばかじゃん!その子は何て名前なの?」


「…えっと、1年3組の福永さん…だっけ?」



―――ガタン!!


いきなりアホっぽい顔して、夏生がイスから落ちた。


「…何してんの、お前。」


お前もバカだろ。



夏生の驚きを浮かべた表情。


「…っ…福永ってあの3組の福永瑛未!?」


…別に驚く程のことじゃねぇだろーが。



「え、お前…知ってんの?」




.