その言葉にやっと理解したような声になる相手。


でも、声が震えているのは相も変わらずで。



どうしようか迷った揚句、相手の学校を聞くことにした。


ま、そうしないと携帯返せないから適切な判断だとは思う。


多分、オレ的にあの子は中学生ではないな。


見たかんじ、高校生だったし。



「オレは北高なんですけど―…そっちは?」


つかの間の沈黙。


え、オレなんかまずった?


「……私も北高です。」



やっと返ってきた返事にかなりびっくり。


オレとこの子、学校一緒じゃん。


制服とか全然見てなかったから分かんなかった。



「―…学年と名前は?」


偶然に驚きながらも、ついつい興奮してしまう。



「……1年の福永です。」


やっぱタメだったか。


でもあんな可愛い子、絶対噂になってそうだけどなー



.