福永瑛未の顔が少し赤いような気がするのはオレだけ?
「…大丈夫?」
「へ?あっ、うん!!」
即答で首を縦に振る福永瑛未。
なんか、こんな風にまともに話すの久しぶりかも。
……普通に嬉しい。
「ん。良かった。」
ニヤつかないように、頬の筋肉を張りながらオレは笑った。
「…た、高橋くん!!」
そんな時、いきなり制服の裾を掴まれた。
「さっきの…どういう意味?」
目の前には、真剣な表情でオレを見つめる福永瑛未の姿。
真っ直ぐに見つめるから、少しドキっとしてしまう。
…そして、実感。
―…オレ、福永瑛未が好きなんだ………
オレをこんなに
切なくさせたり
怒らせたり
心配させたり
幸せな気持ちにするのは
―…目の前にいる男嫌いのコイツだけだ。
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