大好きなんだよ!!




――…危ねぇ。



あんなに雑魚じゃなかったら、もう少しで手が出るところだった。


ケンカなんかオレのキャラじゃねぇのに。



あの男、結構ビビリで助かった。



そんなことを考えていて、やっと思い出した福永瑛未の存在。



未だにポカーンとした表情で、こっちを見つめていた。



そんな福永瑛未を、こっちに連れ戻すために、声をかける。



「…瑛未ちゃーん?」


「………………」



応答なし。



もう1回呼んでみる。



「……瑛未?」


「……へ?」



やっと普段通りの元の表情に戻った。




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