「瑛未ちゃーん、おはよーう♪元気?」


「夏生くん…おはよ…」



―…嫌な予感。


夏生くんが居るってことはその後ろに―…



「…おい…瑛未ちゃん、引いてるから。気付けよ。」



―…予感的中。


やっぱり、高橋くんもいた。



「…具合、大丈夫?結局早退したんでしょ?」



―…やめて。


そんな笑顔、向けないで。


私に話しかけないでよ。



「……うん、もう大丈夫だから…ありがと。」


「本当に?顔色そんなによくないけど…」



そう言って、私のおでこに伸びる細い腕。



私の脳の反応は意外にも早かった。



―…嫌だ!!




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