くだらないやり取りを続けた後、どうもひとりで納得したような夏生。
「勇雅くん、面食いー♪」
なんて言いながらひとりではしゃいでる。
そんな夏生に呆れながらも見捨てないであげる優しいオレ。
「―…悪いけど。夏生くんが想像してる展開にはならないと思うよ?」
「照れんなよ!別に隠さなくていーのに。」
「…隠してねーよ、バカ。」
「数学のテスト、平均より30点も下の勇雅が何言ってんの?」
オレの弱点を引っ張り出して攻撃してきた夏生。
…それは反則だろ。
返す言葉が見つからなくてオレは黙り込んでしまった。
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