「……オレ、瑛未ちゃんは男嫌い治ったのかと思ってた。」 ―…え? それは私も思ったけど… 高橋くんも私と同じこと思ってたの? 「…うん。私も思ってたけど違ったみたい。」 「オレに触られても大丈夫なくせに他のヤツはダメとか…何なんだよ……」 シルエットで分かる程、高橋くんは照れてる。 暗くて顔が見えない高橋くんに向かって私ははっきりと言った。 「……それは多分、高橋くんだからだよ。」 …こんなの明るかったら絶対言えない。 暗い場所ならではの特権。 .