それからぼーっとジェットコースターを眺めていた私。


そんな私の肩がトントンと叩かれる。



「…ねぇねぇ、ひとり?」


いきなり掛けられた声に恐る恐る振り返る。


―…そこには、やっぱりいかにも軽そうな男の子の2人組がいた。



「淋しそー!!オレらと遊ぶ?」


……淋しくないし。


まずひとりじゃないし。



「…いいです。」


体ごと別の方向を向いた。


「遠慮しなくていいって♪行こー!!」


そう言って無理矢理、1人が私の腕を掴んだ。



その途端、心臓がビクンと跳ねたのが分かった。



…この気持ち悪いような…怖いような感覚。


視界がぐらりと揺れた。




.