オレはフッと微笑んで、自分の好みを優先したアトラクションを指差していく。 「…じゃあ一回転?」 「無理!」 「…じゃあ別のおばけ屋敷?」 「もー嫌だ!」 「…ごめんごめん。」 福永瑛未は百面相の結果、最終的には拗ねてしまった。 その顔にとうとう降参したオレ。 「…瑛未ちゃんの好きなのでいいよ。」 ついそう言ってしまった。 「言ったからね!?」 福永瑛未は目を光らせて、オレの腕を引っ張って歩く。 …どこ行く気なんだろう。 少し嫌な予感がするのは気のせいだよな? .