手を引かれているので、一生懸命ついていく。
「…た、高橋くん…どこ行くの…?」
「どこ行こっかー?」
結局ノープランなんだ…
すると、いきなり高橋くんは振り向いて言った。
「…遊園地!行きたくない?」
「遊園地?」
「そ♪やっぱデートは遊園地でしょ。」
「デート////!?」
びっくりして大きな声を上げてしまった。
すると、目の前の高橋くんの顔が悲しそうな表情になっていく。
「瑛未ちゃん…オレとはデートしたくない?」
「や…っ、そういう訳じゃ…」
「なら、いいじゃん!たくさんジェットコースター乗ろうね♪」
私の言葉で高橋くんの悲しそうな表情があっという間に笑顔になった。
歩くスピードも、さっきの倍速くらいの速さ。
―……騙された!!
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