「あー!石蹴り子ちゃん!久しぶりだね!」


相変わらず不良感丸出しなのに、どこかほんわりしてて優しいオーラに満ちていた。


赤い髪は太陽に照らされますます赤く見える。



「お前ら知り合いなのか?」


拓は不思議そうに二人の様子を確かめる。そうだよ。と雄二だいうと納得したかのようにうなずいた。


「え?二人とも仲いいの?」


「あー。まぁ。幼馴染だしな。」


「こいついっつもぶっきらぼうだけどいい奴なんだよ」


「はぁー。るっせぇー。」


ぶっきらぼうだけど本当は優しい拓と、一見怖そうだけどすっごくやさいくてふわふわしてる雄二。対照的な二人だけど、どっちもオーラが半端じゃない。アイドル並に輝いて見えた。





「やべ。遅刻する。じゃ、蘭じゃなー。」


拓はそういい残すと、雄二の自転車の後ろにのってだんだん遠くに行ってしまった。




「シン」・・・・。貴方は今どこにいますか?




そう思いキラキラ輝く太陽に手をかざした。