顔の知らない大好きな貴方へ

「いいなぁー。部活」


またそんなことをつぶやきながら時計をみる。時刻は5時半。10月の二週目。どんどん冷えてきて、夜が長くなった今日この頃。私の大好きな季節がもうすぐやってくる。



「冬」


冬はいい。だってオシャレだってできるし、あったかいふとんにはいれる楽しみもふえる。あと冬のココアは最高だし、女子にとって萌袖が一番できる季節。



あとなんといってもクリスマス。


男女が愛し合って共に愛を確かめ合うとき。私はそんな男女の光景にあこがれる。二度男にだまされ、苦しかったけどやっぱり女子にとって「恋愛」は生きる事と同じくらい大事だと思うし、私だって恋したいというのが本音だ。



クリスマス手をつないで歩くカップルの幸せそうな表情を観るだけでもうおなかいっぱいです。なんて。





「よし!肉まんでも買う!今の時期ならうってるうよね?」


えっと。財布財布ー。あれ。たしかお小遣いピンチだったような・・・。



案の定財布には一円玉の山。数えても30個もないと思う。




うまい棒何本かえるだろ・・・うう。現実って冷たい・・。


「あのー。」



もっとお金ためなきゃな。バイトしたいな。部活してない事だし。



「あのー。」



どこのバイトしようかな。んーコンビ二?いやいや。またそんなベタな。



「ねーねー!!」




「は、はい!!!」



誰かに呼ばれた?え。呼ばれたよね。今。ごめん!きいてなかった。




そこにいたのは