顔の知らない大好きな貴方へ

「蘭ー。あんたもはやく彼氏つくんなよ。絶対彼氏作ったほうがエンジョイできるよー。」


「・・・うん」



よく悠里はわたしにそういう。でも、無理なんだ。突き放されるのが。辛いんだ。



だから。ごめんね悠里。今はできない。



そのとき・・・



「あ!」


店内で大声出すなよ!!!って冷たい視線を送ろうとしたとき、みた事のある顔がそこにはあった。




赤い・・・・・・髪。





「あああああああああああああああああああ」




「朝の、石蹴り子ちゃんだよね!」


そうです。私が石蹴り子・・・・って何じゃその名前!



っていうかなに?一人で喫茶店なんて・・・。



「ぷぷ!」


「なに笑ってんだよ!」


「えー?なんかおもしろいなって。ひとりで男子が喫茶店とかぁぁ!」


「ばっ!笑うな!」



お!なんだか普通に話せる。不良と話せるなんて・・・・なんて感動してみたり。




「あ!蘭この人?朝の赤髪君って!!!」


「うん。そう!」