顔の知らない大好きな貴方へ

「えー!赤髪とかやっば!チャらー!」


放課後。私と悠里は駅前の喫茶店で語りつくしていた。今日の朝のことももちろん話した。っていうか今話してるとこ。



「そんなもんじゃないって!もっとやばいの!ピアスなんて耳ちぎれるほどだよ?私はそんな奴なんかやだねー。どうせ女扱いもてきとーで・・・・」


あ。やば。ちょっといいすぎたかも。昔のトラウマで男子が信用できないのは確かだけど。とくにあーやってチャラチャラしてる奴はとくに。



「んーだよね。でも内心優しい人だっているもんだよ?んーとロールキャベツ系男子だっけ?」


「いや!ロールキャベツは内心肉食のほうでしょ?」


「えー?そうだった?」


「んー。ごめん。私も忘れた。。。」




そういって二人は同時にアイスサイダーを一気飲みしてどっかのおじさんがビールでも飲んでいるかのように「ぷはーっ!」なんていったりした。



とってもおもしろい。かけがえのない時間。



大人になったらこうやって制服着て放課後中のいい友達といろんな話をする事もなくなるのかと思うとちょっとさびしくなった。