「きもいし。」

「俺、美玲ちゃんみたいな綺麗な子大好きなんだよね。」


「ねぇ、近いんだけど。」

「俺、遥ちゃんみたいな妹っぽい子めっちゃタイプなんだけど。」


「お前らきもいぞ」

そう鬼瀬君が言うと、浜岡君(赤の髪)と井口君(青の髪)は鬼瀬君を睨んだ。

こわい。

ヤンキーさんなんだから睨まないでよぉ・・・。

「いいじゃーん。別にーー!竜我もひよりちゃんとラブラブしてるじゃんかぁ。」

「ほんとだぜ。なぁ、美玲ちゃん」

そう井口君が言うと玲ちゃんはすっごく嫌な顔をして焼きそばパンにかじりついた。

「べつにラブラブなんてしてねぇし。」

鬼瀬君がそう言うと、わたしは大きく頷いた。

だって、数学教えてもらってるだけだし。しかも、すっごいわかりやすいんだけど。

「わたし彼氏いるから」

あれ?玲ちゃんって彼氏つくらないよね。

嘘かな?

まぁ、玲ちゃんこういうしつこそうな人苦手だもんね。

玲ちゃんがそう言うと井口君は

「うそでしょーー。だって美玲ちゃん彼氏つくらない主義だもんねーー。」

と当然のように言った。