バス停まで来ると
人影がはっきりと誰だかわかった
さとるだ
さとるは何も言わなかった
あたしも何も言わず
さとるから少し離れてベンチに座った
「・・・ん・・・」
さとるから水色の封筒を渡された
「・・・・何これ?」
さとるの方は見ずに言う
さとるは何も答えなかった
あたしは中身も見ずに
封筒をバックに押し込んだ
さとるはずっと無言だった
そのうちバスが来て
あたしは無言で立ち上がる
その時
「優香」
今のあたしには
まもるさんそっくりな
さとるの顔も
まもるさんそっくりな
さとるの声も
避けたかった・・・
振り向かずに立ち止まる
少し間があって
「また来いよ、待ってるから・・・」
さとるの声は優しかった
子供のころとは違う優しさがあった
あたしはそれに答えずに
コクリとうなずき
バスに乗り込んだ
一番後ろの席に座る
プシュー
ドアが閉まり
ブルルルっ
バスが音を立てて発信した
振り向けないあたしに
さとるはバスが見えなくまるまで
手を振っていた
人影がはっきりと誰だかわかった
さとるだ
さとるは何も言わなかった
あたしも何も言わず
さとるから少し離れてベンチに座った
「・・・ん・・・」
さとるから水色の封筒を渡された
「・・・・何これ?」
さとるの方は見ずに言う
さとるは何も答えなかった
あたしは中身も見ずに
封筒をバックに押し込んだ
さとるはずっと無言だった
そのうちバスが来て
あたしは無言で立ち上がる
その時
「優香」
今のあたしには
まもるさんそっくりな
さとるの顔も
まもるさんそっくりな
さとるの声も
避けたかった・・・
振り向かずに立ち止まる
少し間があって
「また来いよ、待ってるから・・・」
さとるの声は優しかった
子供のころとは違う優しさがあった
あたしはそれに答えずに
コクリとうなずき
バスに乗り込んだ
一番後ろの席に座る
プシュー
ドアが閉まり
ブルルルっ
バスが音を立てて発信した
振り向けないあたしに
さとるはバスが見えなくまるまで
手を振っていた


