「もう・・・嫌だよ・・・・まもるさ・・・」



その時
「ーーーーー!」

ぼんやりした意識の中
遠くで声が聞こえた



まもるさん?


やっと来てくれたの?



「ゆうか!!」
強い力であたしを揺さぶる



「まも・・・るさん・・・」


「何やってんだよ!こんなとこで!!」
あたしの身体を抱きおこし強く抱きしめる



雨のせいなのか
涙のせいなのか
目の前の焦点があわなかった


まもるさんの腕の中はあったかいね・・・・



「まもるさん、会いたかった・・・」
やっと来てくれた


遅いよ・・・・




来るの遅いよ・・・
お兄ちゃん・・・


薄れゆく意識の中
まもるさんの涙を見たような気がした・・・・