愛を伝えよう

彼の前に自分の腕を出した



意味が分からず 目を見開いた




「握って!痛かったら言うから。」




彼は私と私の腕を交互に見る
何で私がここまでするのか 自分でもわからないけど



彼の照れた顔が 可愛かったからかな?
助けになりたいって思った




私の真剣な顔に 彼もそっと手を伸ばした




大きな手長い指




壊れ物を触るように 私の腕に触れた
うそでしょ?





「もっと強く握って!」




ぴくっと動いて 力を入れた
でも 全然弱くて 笑えて来た




「痛くなったら言うから 力強めていって!」