僕らは今海に来ている。
午後10時ぐらいの少し海風が冷たいころ。
今日は天気が良かったのか月と星がとても綺麗に見えている。

君は波が寄せたり遠のいたりする様を楽しんではしゃいでいる。
僕が君を見つめていると、
君は僕の隣に静かに座った。

幸せな気分だ。
少し黙っていると、
君は言った。
『ねぇ、もしも明日は世界が終わったらどうする?』

いきなりの唐突な質問に僕は何もいうことができなかった。
僕は君をぎゅっと抱きしめた。
君はふいに僕の方を見て笑ったようなかわいい表情を見せた。
僕はとっさに君にキスをした。

チュッ

『・・・急にどうしたの?』
君は驚いたような笑ったような言い方をした。

『いや、ただこうしたかっただけだよ。』

君は僕を見て笑った。