下駄箱に靴を入れて俺は教室を目指した。 教室に行くまで同中だった奴らに何度か 声をかけられ俺はその度に 適当に挨拶だけしておいた。 教室に着いて俺は自分の席を確認した。 …やっぱ一番前か。 中学の時から何かと一番前の席が多い。 運が悪いと言うか … 苗字が宮杉だからだろうけど。 嫌々席に向かうと、窓側の席に彼女が居た。 一人でボーッとしている そんはところだろうか? 座席表を見て名前を確認する。 ―― … 哀川 … か。 「君が哀川さん?」