「何かあっただろ?言えよ」 … いつもの宮杉じゃない? いつもの宮杉はこんなに強引じゃない。 「アンタ、誰?宮杉じゃないでしょ」 「ああ。やっぱ分かったか。俺は雫」 雫? もし私の理解が正しければ彼は、 宮杉は二重人格だ。 そうだとするならば 今日学校に来なかったのも公園を通ったのも 何となく、理解できる。 「分かるでしょ。まあ、よろしく」 「 … おい。 二重人格と知って離れていかねぇのか」 何を言い出したかと思えばそんな事を。