目が覚めてまず目に入ったのは 天井が真っ白と言うことと 薬品の匂いが鼻をかすめることだった。 「凪?起きた?」 やっぱり宮杉が居る。 夢なんかじゃないんだ。 「 … おはよう」 まだ少し身体は痛むけど大した事は無さそう。 「大丈夫?何があった」 「大丈夫。何もない」 さっきの事を宮杉に言うのは気が引ける。