「ああ」 素っ気なく答える羚に私は目を丸くした。 うわ … 懐かしい。 こいつも一緒の高校だったなんて。 「で、私に何の用?」 突然の再開で私は嬉しいどころか 最悪な気分になっていた。 よりによってこんな不良と つるむなんて 私とした事が … 失態だわ。 「特にねえけど、見つけたから … 「見つけなくて良い」 羚が最後まで言う前に冷たく言い放った。 「相変わらず冷たい奴だなー」 「それは どーも」 ダメだ … まるで会話にならない。