さくらのうた

楽しかったお弁当タイムも終わり、少し学校をぶらぶらしていると誰かが声をかけてきた。
「おっかみさぁん!!!!!」
「はーぁーい?」
「ぶっ!!!!ほんとに乗ってくれた!!!ノリがいいねー」
「なんですか周樹先輩は―。もうっ!からかわないで下さいよー」
「えーーー。いいじゃーん。面白いんだもん♪」
「むーーーー。」
「そうやってむきになるところが面白いんだよ」

「「あはははは」」

会話に花を咲かせながら廊下を歩いていると相原先輩がこっちに向かってきた。

(くくっ。かわいかったなぁあれ。もうちょっとやってみたかったけどあれ以上はさすがにまずいんだろうな))

「って…。聞いてる??岡見さん。」
「あっ!!ごめんなさい、周樹先輩。で、なんでしたっけ??」
「今やってる映画の話なんだけどー」
「あー。ハイハイ」

と、話していた瞬間、相原先輩とちょうどすれ違った。

((今相原先輩ちょっと不安な顔してなかったかな??どうしたのかな、悩み事でもあるのかな??やっぱり部長は大変だよねー。))
そんな相原先輩の悲しげな顔を見ていると、周樹先輩の話も聞かずに考えてしまう。





「ねぇ♡」
「っはい!!」
「こっちきて♪」
「なんですか??今度は。」
「いいからいいから。」

そういうと周樹先輩は私を階段の物陰に連れて行った。

「あのさ、岡見さんって竜輝のこと好きでしょ??」
「そっそっそんなことあるわけないじゃないですかっ!!!!!!!!!!!!!」
「ふふっ。顔真っ赤だよ??っていうか今気づいてない奴の方が珍しいんじゃなかな??吹部男子で。」

「…。ってコトは相原先輩も!???????????????」
「その動揺はあってるってことでいいのかなww??」
「うぅ…」

「おー。頑張れー!!!応援してるぜっ☆」
「そんな…。応援も何にもないですよー。何もするつもりないんで…(//////)」

「えぇ??もったいなーい」
「私にはもったいないし、あきらめなきゃいけないっていうのは分かってるんで。」

「っていうことは、叶わない。って思ってるの??」
「はい。相原先輩はきっと萌のことが好きなんです。仲いいし。」

「そんなあきらめることないと思うよ?もし岡見さんがそう思ってるんだとしても、奪い取ってやるくらいの気持ちでやらないとダメだと思うな。」
「はい…。」

「あ、あとそういえば弦バスの2年生にもばれてると思うなー。」
「え??」

「まぁとりあえず頑張ってー♡応援してるね、吹部男子一同ww」
「ちょっとーー。周樹せんぱーい」