空にはいつでも

「じゃあ、またね。」

「おう。じゃあな」

そういって圭人と別れた。

(はあ~...。)

優君に会いたい。
なんだろう?こんな気持ちになったの
久しぶりだな。

会いたくて、しょうがない...。


私は迷わず電話を掛けた。

「...恋!!今日これからカラオケいこっ!」

「ええ!瑠璃いきなりどしたの??」

恋のしゃべり方、顔を思い出すだけでも
なんだか、黒い感情が、心の奥でうまれてくる。

「いいの!じゃあ、恋は優君誘ってきてね!じゃあね!」

そういって一方的に電話を切った。
そして、もう一人、 恋のことが好きな男の子を誘った。

「なに?」

「いまから恋とカラオケ行くから、潤も来なよ。」

「まじで?いくいくー。」

「あ、で少し頼みがあるんだけどさ。」


私って、卑怯かな...?
優君が選んだのは恋。それはいやでもわかっている。
でも、それでも、私は優君がほしい。


「じゃあ、そこ集合ね。」

プチッ

電話を切って、おしゃれして、少し化粧もした。


優君と私が手をつなげる日は、
来るのかな?