空にはいつでも

...Ruri side...

「瑠璃って、優のこと好きなの?」

えっ。


私ってそんなわかりやすいことしてたかな...?
恋にだけは、この気持ち絶対に知られたくない。
だって、 恋から優くんに伝わっちゃうなんて絶対に嫌だもん。


私はいつか、この思いを伝えようと思っている。
何もしないで、前みたいになるのは絶対に嫌だから...。

「そんなわけないよ~!」


恋は優君の手を取って急いで教室から出て行ってしまった。
手をつなぐのを見たり、話してるのを見るだけでも
すごくつらいのに、、、。
私、なんで協力なんてしちゃったんだろう...?



「おう、瑠璃」

「あ、けいと、どうしたの?」

けいととは家が隣同士で小さいころからよく遊んでいた。
高校に入ってからはあまり話さなくなったから
けいとと話すのは久しぶりだった。

「いや、あの...。」

「?ここ3組だよ?しかも私しかいないのにどうかしたの?」

教室を見渡しても私たち以外に人はいなかった。

「、いや、久しぶりに一緒に帰んね?」

えっ...。まさか、そのために?

「いいけど...。」


高校に入ってから二人で帰るのは初めてだった。
久しぶりだからなのか、少し緊張している。

(なんでだろ、けいとなのに)

「じゃ、行こっかあ」

「おう!」