空にはいつでも

「優、あのね私の話、してもいい?」

「ああ。」


「私、結ちゃんって親友ができたの。」

結とは暇なときはほぼ一緒にいた。
いきなり押し掛けたりもした。
プリクラもとったんだよ。
それで、誕生日におそろいの服を買って
札幌に出かけたこともあった。
結にはね優のこと、相談できたの。
私信頼できる友達ができたよ。

それでね、彼氏もいるの。
名前はね長峰 優。

いつも優を重ねてしまっていた。
キスをするときだって
手をつなぐときだって

彼とはいろいろな所へ行った。

登山、カラオケ、温泉、動物園、映画、ほかにもたくさん。

北海道ではたくさんの思い出ができたんだよ。


それでね、おばあちゃんもう、長くないらしいの。
だから私、もうこっちに帰ってくるかもしれない。

「私、もうどうしていいかわからない。」


「悩めばいいよ。それで、後悔しないほうを
自分を信じて選べばいい。」

「私、優が、まだ、好きなの...。」

「うん」

「でも、長峰 優 と約束したの。」

絶対に幸せにするって。